夫の旅立ちから6年が巡ろうとしています。
病との壮絶な闘いの日々を思い返してみても、苛立つ様子や悔やんだり、口惜しんだりする言葉を思い出すこと が出来ません。
穏やかさとやさしさだけをおきみやげに、静かに旅路に着きました。「僕には良い思い出が沢山あるから」とよ く言っておりました。
いつも笑みを絶やさない人でした。人の心に安らぎを運び込む天才でした。其の余韻の中で、今も私は
寛いで過ごしています。
夫の旅立ちの日に先駆けて、7月31日に法要を営みました。60名近い親族が集い、少しも湿っぽさ
のない、賑やかな集いとなりました。「楽しかった」の声があちこちから寄せられています。夫が一番好き
だった和やかで明るい会になりました。きっと「ありがと」と言ってくれていることでしょう。
大勢の皆さんから寄せられた素敵な文章でずしりと重い記念誌は、夫がよき日々を生きた証です。会の終 わりに皆に手渡しました。
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