*やきもの作りの設備、道具、材料
Appliances, tools, materials for making pots

 やきもの作りは土相手の力仕事、汚れ仕事です。
掃除をしても、洗っても部屋も道具も直ぐに泥だらけに戻ります。
被写体としてはお見苦しいものもあるかと思いますが、このページで
やきも作りに欠かせない材料、道具一式をご紹介したいと思います。


 
Clay
信楽(粗目、細目)、備前、越前、志野、瀬戸、萩、唐津、五斗蒔、楽、磁、半磁土 などなど。
土の収納には発泡スチロールのケースが最適です。
土を乾燥から防ぎ、乾いた土を水漬けするにも重宝です。
それに雨ざらしに耐えますから置き場所も選びません。やきもの作りの強い味方です。
 

志野土

志野茶碗


赤楽土

赤楽茶碗


備前土

備前茶碗

nono
軒下の土置き場

 
轆轤:Wheel
土が決ると成形に入ります。
手捻りのときもありますが、私は殆ど轆轤びきです。
この轆轤はアメリカで買いましたが、日本製(シンポ)です。
海外でもやきものをする人にはシンポはトヨタほどに有名で、
wheelと言わずにShinpouと、ほとんど轆轤の代名詞のように
使われています。


 
成形道具:Tools for forming
たたき板、竹べら、柘植べら、木ごて、柄ごて、ローラー
粘土練板、仕上げ板、なめし皮、仕上げペーパー、切糸


 
削り道具:Tools for trimming
平線かぎべら、仕上げかんな、ラケットカンナ、口切り針

 
Kilns
形が出来、乾燥が終ると素焼に入ります。
大型灯油窯は消防法の改正で住宅地での窯焼きが難しくなり、
1998年に撤去しました。今は電気窯を3つ置いています。

写真 向かって左:主窯
中央:電気窯第一号  
右:ボストンから持ち帰った窯


左の窯:幅50cm×奥行65cm
×高さ71cm
重量 40kg


 
焼成小道具:Tools for firing
つく(支柱)、敷板、棚板、熱電対、火鋏、耐熱手袋、
酸化アルミナ粉(融けた釉薬付着防止)

 
釉薬:Glazes
素焼が終ると絵付けや施釉に入ります。
信楽、志野、萩、唐津、織部、織部黒、辰砂、天目、粉引、艶黒、青磁、鉄赤、ビードロ、楽、
透明釉、・・と釉薬の数は限りなしです。
釉薬は量の多いものはバケツに、少ないものはボトルに入れて保管します。
 

天目釉

天目茶碗


辰砂釉

辰砂壺


バケツ入り釉薬

ボトル入り釉薬

下絵具、上絵具:Under glaze, Over glaze
こちらはクレヨンと同じようにあらゆる色があると言えますが、赤やオレンジなどは温度によって
微妙に色が変わり、時には飛んでしまって発色しないこともあり、非常に出し難い色です。

絵付け後 

本焼後



 
施釉、絵付け道具:Tools for glazing and painting
筆、筆洗い、撥水液(釉薬除け)、釉はがし刷毛
乳鉢、乳棒(絵具磨り)、竹杓子、釉掛けはさみ
スポンジ(釉薬叩き付け)、漏斗

 
その他に必要な備品:Other tools
型抜き、印、彫刻刀、定規、水容器、紙やすり、雑巾、
割り箸、ふるい、スポイト、延し棒

 日頃はこれ等が雑然と制作室の棚に押し込んであり、必要なものだけ抜き出して使うというズボラを 
やっています。
使った後どこかに出しっぱなしにしたり、適当に戻したりしたのか、写真を撮る段になって、確かにあるはずなのに見つからないものがいくつかありました。 
今年は、「使ったものは元あった場所に戻す」を心がけようと思います。
 

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