私の工房
My studio

 1999年に家の建て替えをすることになった時、「やきもの用の部屋を作るといいね」と夫が提案して
くれて、独立した制作室を持てるようになりました。やきものを始めて丁度20年経った時でした。
それ以前は、大きな納戸の隅に、小さな轆轤と制作机を置き、他の道具や材料は全て裏庭に置いて
出たり入ったりしながらやきもの作りをしていました。
 工房が出来て作業は本当にやり易くなりました。でもこの部屋はやきもの工房の他に、墨絵や書の
制作室、パソコンや書きものの書斎、大事な品物の収納部を兼ねた多目的スペースになっています。
広さは縦長の7、5畳で、ここに二つの物入れ、二つの床下収納庫を備えていますから、実質8、5畳
くらいには使えます。
 部屋の奥に轆轤とシンクが並んで配置してあり、他に道具を納める棚、陶作品用飾り棚(2つ)、
本棚の計4本の棚に作業机、ライティングデスクが両壁に沿って隙間なく並んでいます。
これだけのものが置いてありますから、ゆとりは全く無く、両壁に沿っておいた棚や机の間に出来た
細いスペースが通路になっています。
 

轆轤
A wheel

轆轤は最も重要な
道具です。部屋の
一番奥に流しと並べ
て備えつけました。
重さは45kgです。
窯と轆轤は消費
電力が大きいので
40アンペアに設定
してあります。


 
道具棚
The toolsTo

制作に必要な全ての
道具と、装飾作品用
の低温釉薬置き場
です。


 
床下収納庫
underfloor storage

二つある床下収納庫
は釉薬と色見本で
埋まっています。


 
作品置き場
Places for pottery works

二つの飾り棚にびっしりと作品が詰め込んであります。捨てればよいような物も
沢山ありますが、捨てられません。ここにあるのはそのうちのほんの一部です。


 
本棚  写真は撮りませんでしたが、この他に本棚があり、上4段にはやきもの、墨絵、書、短歌、茶道、植物に関する本が隙間なく並んでいます。そして下3段には季節飾りのオーナメント、展覧会、音楽会のプログラム、手紙類、領収書類、貼ってない写真など保存しておきたいものがことごとく箱詰めして置いてあります。
置いてある物が物ですから、増えこそすれ減ることがありません。 
捨てることが苦手な私にとって、増えていくものをどう整理するかが毎年暮の頭の痛い課題です。

第二の工房
The second studio in backyard
作室に収まりきれない電気窯三基、釉薬を施す作業机と釉薬棚、施釉や窯焼に
必要な道具を納めた棚が、裏の4畳半ほどの空き地に置いてあります。大きな屋根
をつけてありますから雨天でも作業が出来ます。釉薬掛け、窯焼は全てここで行い
ます。第二工房と言ったところです。

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